指しゃぶりなどの口腔習癖がもたらす影響
投稿日:2020年7月10日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。歯科医師の名倉です。
お子さんの歯並びって気になりますよね。おそらくご自身のことより気になる方も多いと思います。
今日はお子さんの歯並びを悪くしないためにということでお話します。
小さい頃から歯並びが悪くならないように予防することはできます。
指しゃぶり、爪や唇を噛むといった癖を管理することも予防に繋がります。
お口に関わる癖を口腔習癖といい、それにはいくつか種類がありますが
よくみられ、みなさんが一番気になる癖である指しゃぶり(吸指癖といいます)についてお話します。
指しゃぶりをずっとしていると出っ歯になったり、お口の周りの筋肉に影響を及ぼすこともあります。
しかし、指しゃぶりは子どもが胎内にいるときから母乳を吸う練習として行っているもので自然なものです。
生まれてきたあともお腹が空いていたり寂しかったりするとしゃぶるものですが、歯が生えてくるとふと気になってくることがあると思います。
しかし、“指しゃぶりしていると歯並びが悪くなる”からとすぐにやめさせようとすると逆にいつまでもし続けてしまったりすることもあります。
個人差もあり一概に言うことは難しいですが、4歳頃までは自然にやめるのを待ちましょう。
その後からやめる努力を促したり、歯科医院で適切な装置を使用したりして5歳ころまでにやめられれば自然に歯並びが治っていくことを期待できます。
歯が生える時期にも個人差がありますし、癖をやめさせるタイミングなども難しいものです。
お子さんの将来の歯並びについてなどなにか気になることがあったらお気軽に相談してみてくださいね。
不正咬合の予防についてはこちらの記事も合わせてご覧ください。
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